旧正月(春節)の台湾旅行は注意‐避けた方がよい理由6つ‐現地レポ

台湾をはじめとした中華文化圏のお正月は旧暦(農暦)を基準にした旧正月で春節あるいは過年とも呼ばれています。

旧正月の時期は旧暦によって決められますので、毎年、日にちが変わり、一般的には1月下旬から2月中旬頃になります。

ちなみに、2019年の旧正月(過年)は下記の通りです。

  • 2019年2月4日 大晦日(除夕)
  • 2019年2月5日 元旦(初一)

そして、この時期の台湾の街並みを歩いてみると、驚くことがいくつかあり、その経験から春節中に台湾旅行をする場合に注意しておきたい(覚悟しておきたい)ことをいくつか紹介します。

この記事を最後まで読んで頂くと、春節中には台湾への旅行を避けたほうがよく、その理由が分かるかと思います。

 

公共交通機関

春節中には台湾旅行を避けたほうがよい理由の一つ目は交通機関です。春節休みの前後は全ての交通機関が大混雑します。

春節期間前後に、高鐵(新幹線)、台鐵(在来線)、長距離バスなどの公共交通機関を利用する場合は数週間前から予約を入れておかなければ席を確保することができないことも多いです。

以前、仕事の関係で、この期間にどうしても台鐵に乗らざるを得なくなり、チケットの予約をしていたのですが、鮨詰め状態の超満員電車の状況で自分の席に辿り着くのもできないくらいでした。

また、長距離バスの場合は定員が決まっていますのでチケットを予約しておけば乗車することはできますが、帰省する車で高速道路が大渋滞になるため、到着までの時間が随分と遅くなります。この時期に高速バスを利用する場合は、かなり余裕を持った時間配分が必要です。

 

タクシーと市バス

春節期間中のタクシーですがタクシー運転手も休みに入るため運行しているタクシーの絶対数が少なくなります。そのため、タクシーを利用しようとしてもなかなか見つけられなかったり、乗せてくれなかったりします。

また、春節期間中はタクシー運賃が値上げされます。各都市によって値上げ料金は異なります。詳しくは、台湾でのタクシー運賃を確認してみてください。

春節期間中は市内バス(公車)の本数も極端に少なくなります。普段は市内をちょっと移動するのにバスは安くて(台中は条件付で無料)便利ですが、この期間中だけは不便極まりなくなります。代替手段として、天気が良ければ、主要都市では市が運営するUBikeというレンタル自転車がありますので、これを利用すればよいでしょう。

 

航空チケット

春節期間中は海外で働いている台湾人や海外移住している台湾人が台湾に一時帰国します。そのため、毎年恒例ですが、春節期間前後の航空券の価格は非常に高くなります

特に、中国で働いている台湾人は多いため、中国から台湾への飛行機の座席が確保できずに帰国を断念せざるを得ない人がいたり、各航空会社もこのような事情に配慮して臨時便を飛ばすという状況にまでなっているという報道を見聞きします。

また、台湾人も海外旅行好きのため、春節休みを利用して台湾から海外へ出国する観光客も多くなります。このような理由で中華文化圏の国での春節期間前後の航空券は急騰することになります。

わざわざ航空券の値段が高い春節の時期に台湾旅行をすることはあまりおススメしません。ただし、LCCの航空券を検索すると元旦だけは価格が安い航空会社も見受けられます(謎)。

 

観光スポット

台湾の春節中には、ほとんどの観光スポットが休みになっているケースが多いです。夜市にいってもお客がほとんどいないため開店しているお店がごく僅かだったりします。それもそのはずで、従業員も春節休みで働く人がいないため、営業することも出来ませんね。

ただし、故宮博物院は年に数回ほど無料参観日が設けられており、元旦(1月1日)は無料参観日にあたります。春節の時期に台湾旅行に来て、唯一、お得感を感じられるのは元日の故宮博物院だけかもしれません。

 

気温と気候

台湾の春節の時期は上記で述べた通り、1月下旬から2月中旬頃になります。春節時期の台湾の気候は一年でも最も寒い時期にあたります。

とは言っても、寒波が上空を覆わなければ、底冷えするほど寒くなるようなことはありません。ところが、寒波襲来時は日本と同じくらい寒さを感じますので注意が必要でしょう。詳しくは下記参照。

台湾の一月の気温と服装を確認してみてください。

台湾の二月の気温と服装を確認してみてください。

 

レストラン・小吃店

通常はレストランやローカル食堂は活気があり、夜遅くまで営業しているお店が多いのですが、大晦日の日の午後からはお店を閉めるところがほとんどです。

そのため、普段は夕方近くになればバイクや車で大混雑する飲食店街でも大晦日の日はあたり一面が真っ暗で、ほとんどのお店が営業していません。ごく稀にドリンクスタンドが一軒ほどお店を開けていたりする程度です。

元旦から3日~5日程度はどのお店もお休みです。そのため、台湾旅行で食べ歩きを目的に観光をしようと思っている方は、絶対に春節期間中は避けたほうがよいでしょう。

残念ながら、春節期間中に確実に営業している唯一のお店はコンビニだけです。

 

まとめ

如何でしたでしょうか?

台湾の春節期間中の現地の状況をリアルにお伝えしましたが、雰囲気は伝わりましたでしょうか。

この期間の雰囲気は日本のお正月の時期と同じで、町を歩いてみても閑散としている元旦の朝の状況に似ていますね。

日本でも、最近は元日から営業するお店も多くなりましたが、一昔前はどこへ行ってもお店が営業していませんでしたね。(←こんな雰囲気です)

普段は車やバイクで混雑している道路も、春節期間中はガラガラのため、非常に静かです。このような静けさを感じるのは、旧正月の大晦日と元旦の日と軍民聯合防空演習の時間帯くらいです。

賑やかな台湾観光を楽しみたい方は、春節の時期だけは避けたほうがよいでしょう。

 

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