台湾旅行で注意すべきコト|犯罪・事故・トラブルに巻き込まれる前に

台湾と日本の飛行機の就航便が増加する中、日本から台湾へ旅行をする日本人の方が増えています。そんな中、台湾現地で犯罪や事故に巻き込まれたり、トラブルの当事者になってしまうような件数も増えています。

そこで今回は、私が台湾で生活していて、日本人視点で台湾の社会や環境を見てきた中で気を付けておきたい注意点と簡単なアドバイスをご紹介します。

 

交通事故によるケガ

台湾で旅行をする場合に最も注意しなければならないことで、最も巻き込まれる可能性が高いことは交通事故です。私も交通事故に巻き込まれそうになったことが数回あります。

そして、数え切れないくらい多くの交通事故に遭遇し、交通事故が発生する正にその瞬間を見たことも何度もあります。それにも関わらず、私が台湾で実際に交通事故に遭っていないのは、外出時は日本で生活していた時よりも100倍くらい注意しているからです。

台湾では自分が交通ルールを守っていても、事故に巻き込まれてしまう可能性が非常に高いです。日本人のように交通ルールを誠実に守る習慣が付いている人が台湾では少ないためです。

例えば、日本や欧米では横断歩道を渡る時には歩行者優先ですが、台湾では自動車優先であるかのように車やバイクが横断歩道に突っ込んできます。台湾でも交通ルール上は歩行者優先なのですが、そのルールを守って行動していると交通事故に遭ってしまうという理不尽な状況があります。

歩道を歩いていても走行してはいけないバイクが当たり前のように平然と歩行者の横スレスレのところを通り抜けていきますので、バイクのサイドミラーにバッグの肩掛け紐を引っ掛けられそうになったことが何度もあります。歩行中にサイドミラーを肘にぶつけられたことがあり、ブチギレそうになりました。

歩行中に限らず、バスに乗車中も危ない目に遭ったことがありました。とにかく、台湾旅行中に外出する時は、前後左右あらゆることに注意してください。

それから、台湾でレンタルバイクを借りて旅行をする場合は、貰い事故だけではなく、自分が事故を起こしてしまい加害者になってしまうこともありますので、台湾で運転をする場合は保険などの確認をすべきでしょう。(裁判で被告になった場合は出国禁止です)

関連記事:台湾人の交通マナーには注意しよう

 

盗難やスリなどの犯罪

台湾に限ったことではなく、日本でも同じ状況かもしれませんが、台湾でも盗難やスリは頻繁に起きています。ただし、台湾での盗難やスリの発生頻度や件数は発展途上国ほど多くはないのも事実です。

私の知る限り最も注意すべき場所は、軒並みですが人が多く集まる場所で、特に人混みの中です。例えば、夜市や伝統市場のような場所では週末にもなれば、満員電車に乗車しているかのように、寿司詰めの状態で歩くことになります。これはスリが最も犯罪を起こしやすい状況です。

また、最近では台湾でも外国人の犯罪が増加しています。ATM窃盗団や中国大陸や東南アジア諸国から来ている外国人が台湾で盗難などの犯罪を起こしてニュースになっていることがあります。

このような窃盗やスリなどの犯罪に巻き込まれないための対応としては、あまりにも脇の甘い外国人と思われないようにすることでしょう。逆に言えば、スリなどに狙われる理由は自分にあると強く認識している人は、このようなトラブルには巻き込まれないことでしょう。

 

喫煙やMRTの利用時の軽犯罪

以前にも記事にしたことがありますが、日本と台湾では法律やルールの規定が異なることが原因で法律違反になり、犯罪者になってしまうことがあります。

喫煙をされる方は、台湾での喫煙ルールと罰金を確認してみてください。
MRTに乗車される方は、MRT乗車時の禁止事項と罰金を確認してみてください。

 

自然災害による受傷

台湾には日本にはない美しい自然があるため、海や山などの自然観光スポットを訪れる方もいることでしょう。このような観光地では一般的な行動をしており、台湾人と同じような行動をしていれば、災害やトラブルに巻き込まれることはほとんどないでしょう。

最も災害やトラブルに巻き込まれる可能性が高いのは、天災による自然災害と人災です。例えば、台湾は台風の通り道になっているため、旅行中に台風に遭遇してしまうことがあるかもしれません。以前、ムリに旅行を決行して高速道路上でバスが横転してしまう事故のケースがありましたね。

あるいは、花蓮のタロコでは自転車レースのために来台していた日本人の方がガケ崩れによる落石が直撃して尊い命を落としてしまったという事故がありました。台湾人や台湾在住の方であれば、タロコは最もガケ崩れが起こりやすいエリアだということを知っています。

そのため、天候が悪い時にはがけ崩れや土砂崩れが頻繁に起きているため、危険を察知してこのような危険なエリアには近づいてはいけないということを認識しています。とにかく、天候が悪い時には無理に旅行をしたりしないほうがよいでしょう。

もう少し身近なリスクとして、台湾では路面が石畳やタイル敷きの場所が多いです。春から夏に掛けては降雨が多くなりますので、このような路面では少しでも水で濡れていると、簡単にツルツルと滑ります。私も雨の日のサンダルは危険だということを何度も思い知らされました。雨の日の歩行はよく滑るため注意。

 

食あたりなどの病気

台湾での食事についての注意点です。温かい料理や充分に加熱した料理はそれ程気にする必要がないと思います。食あたりの可能性が最も高いものは、冷たい飲み物や果物の生ジュースなどでしょう。

台湾には季節毎に美味しいフルーツがあり、そのような果物を原料にした冷たいジュースが本当に美味しいです。その一方で、食あたりになる可能性も高くなります。あまり清潔そうではないお店でドリンクを注文をするのは控えたほうがよいでしょう。

また、台湾では日本の料理とは異なり、日本人の舌を基準にすると油っこい料理ばかりです。そのため、油っこい料理が苦手な方が毎日、台湾料理や中華料理を食べていると油で胃腸がやられてしまう事もあるかもしれません。そのような方は、胃腸薬を持参することをおススメします。

関連記事:台湾旅行前に台湾で注意したい病気を確認しよう

 

虫刺され

台湾に来た当初は、毎日、本当によく蚊に刺されました。そのため、外出する時には常に虫刺され薬を持ち歩いていました。最近は、蚊に対する免疫力が上がったため(?)、あるいは蚊を誘き寄せるフェロモンが低下したため(?)なのか、蚊に刺される頻度も少なくなりました。

時期によっては、蚊を媒介として感染する病気もありますので、虫刺されに注意しましょう。台湾では、真冬でも少し気温が暖かくなると蚊が発生します。

特に、台湾旅行中に注意したいことは、ホテルによっては蚊対策がされていなかったり、換気口などを通って外部から蚊が侵入してきたりして、夜眠れなくなることがあるかもしれません。

バッグの中にも入るような携帯用の蚊除けグッズや虫刺され薬は必携品です。もし持参するのを忘れた場合は、緑油精で対処するという方法もあります。

関連記事:刺される前に台湾で注意したい虫

関連記事:台湾では虫除けグッズが必要-日本のスプレーvs台湾の蚊の結果は?

 

空気が悪い→気管支炎

台湾に来た当初は風邪の症状で体調を頻繁に体調を崩していました。その原因は大きく2つあったのだろうと思います。一つは台湾特有の細菌やウイルスに対して免疫力がなかったため。もう一つは、台湾と日本の環境を比較すると、圧倒的に台湾の大気が悪く、衛生面でも悪いこと。

このような環境に放り込めれた場合は、免疫力が弱っている状態では簡単に病気になってしまうことが多くなります。台湾では排気ガスやPM2.5などにより空気が悪いため、喉や気管支が弱い方はマスクを着用などの予防対策をして注意したほうがよいでしょう。

 

夜間のタクシー利用の注意点

もう15年以上前の事件ですが、台湾を個人旅行をしていた日本人の女子大学生が台湾人のタクシードライバーに殺害されるという事件がありました。これは極端な例ですが、このような事件が一件でもあると、タクシーの乗車時には警戒せざるを得なくなります。

基本的に、台湾のタクシーは世界標準を基準にすれば比較的安全だと感じています。世界各地で発生するタクシーの運転手が起こす事件は多いのですが、台湾のタクシーはそれほど危険度が高くないと感じています。

台湾のタクシーに乗車すると、お客の見える助手席の後背部にドライバーの名前と登録番号などが掲載されています。どうしても、タクシードライバーとトラブルになりたくない方は、運転手のご機嫌を損ねるかもしれませんが、敢えて掲示されているドライバー情報をスマホなどで撮影する行動をドライバーに見せることも一つの方法でしょう。(変なことせんといてや~の意思表示のため)

また、夜間は女性一人でタクシーに乗車するのは控えたほうがいいのは言うまでもないでしょう。

それと、日本と同様に台湾でも最も多いタクシーのトラブルは、料金のカサ増し運転でしょう。どの国でもあるトラブルですが、こちらが外国人の旅行者だと気が付くと、その弱みを利用して、敢えて遠回りをして距離を稼ぎ、高いタクシー料金を請求するというものです。このようなことをされた時に、ブチギレて中国語で怒鳴りつけたら、運賃はタダにするって…ええかげんにせいッ(笑)。

関連記事:台湾でのタクシー料金の目安を確認しよう

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コメント

  1. taka より:

    私も台湾当初は色んな不満が沢山ありました。でも中国を経験してからは上には上がいるって感じです。事故を起こした時にお互い謝らないのは似たようなものですが、中国はモーターバイクが殆どなので近付いてくる音が聞こえない。タクシーも台湾以上にひどい車が多いです。大気汚染は言わずもがなですが、小吃も現地人が安い食事は避けた方が良いと助言するくらいですから安心して食べられない。
    部下が一度スリに遭いましたし、中国で外を歩いてると台湾とは違う緊張感がありました。でも何れにしても海外に出たら基本的には自分の安全は自分で守ると言う意識は、どこの国であっても持ってなくちゃならないでしょうね。

    • いいぞっ より:

      いつもコメントありがとうございます。
      中国の現地事情を知れば知るほど中国では生活したくないと強く思います。
      日本人が生活するレベルにないことがよく分かります。

      (たぶん中国でも)台湾でも同じですが、外国人である日本人がトラブルに巻き込まれて被害者になったら、現地に頼れる人がいない限り、ほぼ100%、加害者に逃げられて、泣き寝入りしなければならなくなるでしょう。
      やはり、自分の身は自分で守らないと…ですね。

  2. 疾風 より:

    台湾のバスは危険ですね 。急発進、 急ブレーキ 、安全確認なし 、問題外の運転です。
    人の命を預かっている意識が全くなく、 頭が悪すぎです 。乗客を死なせてしまった 場合 責任を取ることもできないくせに 、そんなことも想像できず、 あの馬鹿な運転 マジでキレそうになります。
    運転手は 外省人でしょうか?

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      日本のバスと比べると、台湾では客運バス、路線バスを問わず、危険だと思います。
      先日も、バスの乗降口のドアが壊れていたため、走行中に高校生の乗客が外に投げ出されて死亡したようです。

      台湾人の運転マナーは、根本的な問題は教育にあると思っています。

      学校教育から社会のルールやマナーあるいは躾に関して、しっかりとした教育を受けていれば、社会の規範は保たれると思います。この点では、海外で暮らしていると、世界でも日本はトップクラスの教育レベルだと実感しています。

      運転マナーにしても、海外では簡単に自動車免許証を取得できてしまいますが、(シンガポールのように政策的に取得制限をしている国は除き)日本ほど車の運転免許証を取得するまでの教育プログラムを提供している国は少ないと思います。

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