台湾全土各地で大規模停電!! 台中は18:00~/20:00~断続的に停電!

台湾全土の各地で大規模な停電が発生しました。台湾に移住して、台風時以外で停電に見舞われたのはこれが始めてです。

現時点で分かる範囲内で、自分が経験したことのみを元に2017年8月15日の台湾で起きた大規模な停電について、台湾現地(台中市)からレポートします。

 

私が経験した台中市での停電の全貌

自宅に戻って、部屋の電気を付けて、暫らくすると突然、部屋のライトが消えたので、アレッと思いながら、私の頭に浮かんだことは、電球が切れたんだな…でした。

と言うのも、部屋のライトやトイレのライトの電球を替える時期なのか、最近次々と電球の玉切れを起こしていたので…。ふと横を見ると、今まで動いていた扇風機も止まっていました。

アレッおかしいなと思い、トイレのライトを付けようとしても付かなかったので、ようやく停電だと気が付きました。そして、パソコンのインターネットも全て使えない状態になっていました。

その時、時計を見ると18:00を過ぎたところでしたので、外を見ると、まだ薄っすらと明るいくらいでした。ところが、マンション内の廊下などのライトは消えていませんでした。

よく耳を欹ててみると、外部ではけたたましく、自家発電機のゴウゴウという音が鳴り響いていました。マンション内では停電の時に備えて、自家発電が作動する仕組みになっているようです。

そして、マンション内はどんな状態なのかパトロールを兼ねて、マンション管理の事務室の方へ行ってみると、何人かの住人が停電の確認と状況確認に集まっていました。

私はとりあえず飲み水を確保するために、ウォータークーラーへ直行していました。そして、部屋へ戻り、暫らく冷静に今何をしたらいいのかを考えました。

外は少しづつ暗くなり始めて部屋の中も暗くなり始めていたため、懐中電灯の用意をして…、今晩のお風呂、トイレ、…と考え、水を確保しておこうということにいたりました。

もし、夜通し電気が回復しなかったら、シャワーも出来ないし、トイレも流すことが出来なくなるかもしれないと思い、洗面台とバスタブに水を目一杯溜め込みました。

これで自分か出来ることは全てしたので、マンションの外の状況を観察するために、マンションの見晴らしの良い場所に行きました。そして、マンションの上から町を見ていると、信号機や街灯も停電のため機能していませんでした。

向かいのレストランではお客さんや店員が真っ暗になった店内から外に出ているようでした。そして、その横にあるクリニックでも診療所内は真っ暗なため、患者は外に出て待っているようでした。更に、その近くにあるコンビニも店内は真っ暗で商売上がったりの状態のようでした。

信号機は機能していないのに、交差点ではカオスの状態かと思いきや、お互い譲り合いながら(?)、いやそうではなくて、交通量が途切れたところで、それぞれの自動車やバイクは事故を起こさないように運転していました。

マンションから見える範囲内では、外は暗くなりかけていたのですが、近隣のお店などの店内は全て真っ暗の状態でしたが、遠くに見えるマンションでは所々、明かりが見えました。(たぶん自家発電の設備を持っているマンションなのでしょう)

 

台湾全土各地の停電の原因は人為的ミス!?

台風の直撃で台東の鉄塔が倒れて電力供給に問題が発生するとか、毎年、夏になると電力供給不足になるなどと台湾国内では議論さていました。

そのため、とうとう電力需給が逼迫して、供給が需要に追いつかなくなり、大規模な停電になったのかなと思って、ネット上の情報を掻き集めてみると・・・。

今回の停電は中国石油の従業員が操作ミスをしたための人為的ミスにより発生したようです。台湾電力に燃料供給をしている(?)、中国石油の従業員が判断ミスをして、4時51分に台北のほうで停電が発生し、次から次へと停電が拡大したようです。

そして、私が住んでいる台中市では18:00過ぎ頃に突然、停電に見舞われてしまったというわけです。

《追加情報》

一旦、停電は復旧したみたいですが、その後再び停電になり、断続的に停電が続いています。台中市の停電は下記の通りです。

  1. 8月15日 18:00~18:50
  2. 8月15日 20:00~20:50

 

結局、いつ停電は解消されたのか?

暫らくして、消防車や救急車があちこちでサイレンを鳴らしながら走り回っているようでした。周りの台湾人をみていると、不安そうな表情で状況を確認している人もいれば、ベンチに座って暢気に腹を擦っているオジサンや子供とはしゃいでいる親子など、人それぞれでした。

私はいつまで停電が続くのかなと思いながら、暫らく部屋の中で休憩していたのですが、部屋の中が暑くて堪えられなくなったので、風通しの良いところで涼んでいました。

管理事務所のスタッフがけたたましく、作業をしたり確認したりしていたところ、突如、歓声が上がると同時に、町に明かりが戻りました。その時、18:50頃でした。約50分間の台中市内の停電は回復しました。

東南アジアの発展途上国で停電が起こるのなら日常茶飯事ですが、まさか台湾で大規模な停電が発生するとは思いませんでした。

それにしても、今週末から始まる世界的なイベントであるユニバーシアードの真っ最中に大規模な停電にならなくて良かったですね。台湾が世界に恥を晒すところでしたよ!?

《追加情報》
台湾全土で592万戸に停電の影響があり、台湾電力は総額3.6億元の補償をするとのこと。停電の影響があった世帯に対して、概算で平均すると1戸あたり約34元の補償をし、工業用契約の場合は1戸あたり7,400元の補償をすると報じられています。

コメント

  1. Kessy202 より:

    僕のマンション(中和)は何故か停電しませんでしたー

    • いいぞっ より:

      こちらも共用部分は(たぶん)自家発電で停電がなく問題がありませんが、各戸の部屋は全滅でした。

  2. taka より:

    台電は昔からいい加減です。(台湾だからかもしれませんが)
    工場の稼働が人為的ミスで停止しようと補償した試しがありません。
    かと言って再発防止を徹底的にやるかといえばそうでもなく、いつも泣き寝入りみたいにうやむやになります。
    日本での報道ではガス発電のガスの供給が人為的ミスで途切れたようなことを言ってました。今回は大臣がすぐに辞職したらしいですが、肝心の台電はどうなんでしょうね。

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      台電も中油も元々、国営企業なので、未だにサービスの品質がいまいちですね。
      30年位前の日本の郵便局みたいな対応が多いです。
      現在の日本の企業のサービス基準からすると、台湾の企業のサービス基準は日本の20年前を思い起こさせるようなサービスです。

      それはさて置き、経済相(経済部長)が停電から24時間以内に辞任とは、…裏工作がありそうな気がしてなりません。
      李経済部長は、元々、台湾大学の教授で反原発(?)&再生エネルギーを主導してきた人だと報道されています。
      それに対して、既得権益の塊のような電力会社や石油エネルギー会社は国民党母体です。
      辞任する経済部長は嵌められた(?)、あるいは官僚の反発でやってられなくなって、辞任したのではと勘ぐりたくなります。
      事件や事故が起きて、24時間も経過していないのに、即辞任をするとは他に理由がありそうな気がしてなりません。

  3. かよこ より:

    初めての台湾旅行に行って、15日の14:20の飛行機で羽田に向かいました
    羽田に着く頃に、そんな大変な事になっていたんですね
    ニュースみてびっくりしました
    もう大丈夫なんでしょうか?

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      丁度、台湾に到着した頃(直前?)に停電だったのですね。
      初めての台湾旅行で、数年にあるかないかの大規模停電を直撃しなくて良かったですね。
      停電はその日の内に復旧したみたいです。

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