台湾のMRTでは飲食禁止でガムも飴も罰金!!外国人旅行客でもNG

台湾への旅行中にMRTを利用することも多いでしょう。このような時にMRT内での禁止行為がいくつか決められています。これらは法制化され、外国人に対しても適用されますので、知らなかったから許して…は通用しません。

今回はMRTの利用時に、つい犯してしまいそうな行為をご紹介します。台湾は外国人に対して親切だし、大目にみてくれるでしょう、台湾社会は日本よりユルいから少しくらい大丈夫だろう、は通用しませんので注意してください。

 

 

台湾のMRTの飲食禁止&罰金ルールは厳格に適用

所用があり台北に行った時に、MRTを利用した際、中年女性が中年男性に何か厳しい口調で話している場面を見かけました。まあ、台湾人にはよくある夫婦喧嘩が始まったのかなと思っていたのですが…。(実際に台湾人は人前でもよくケンカするからな…)

そう思いながら、様子を伺っていると、二人はどうも夫婦ではなさそうでした。どうして喧嘩になったのか、と周りの人の反応を観察していると、女性がしきりにMRT内の壁に張られているステッカーを指し示しているようでした。

よく見てみると、そのステッカーには飲食禁止のマークが描かれていました。MRT内での飲食禁止に関することで、中年女性が中年男性を注意していることに気が付きました。MRT内では飲食禁止で、違反すると罰金を容赦なく科されるというものです。

一般的に、日本とは異なり台湾社会では様々なルールはあまり遵守されないことが多いのが実情です。例えば、交通ルールにしても信号無視、スピード違反、飲酒運転さえもしている人が多いです。あるいは、台湾では喫煙の法律も厳しいのですが、守られていないケースもチラホラ…。

ところが、MRTや地下鉄駅内での飲食禁止ルールは、台湾社会のルール遵守のユルさは当てはまらず、台湾人でもほとんどの人が守る習慣になっています。台北や高雄でMRTに乗車した時に人間観察をしていても、飲食をしている人は見かけません。普段はルールにユルい台湾社会ですが、MRT内だけは台湾とは思えないルールに厳格な社会があります(笑)。

 

台湾のMRTの飲食禁止&罰金ルールは外国人でもNG

以前、語学学校に通学していた時に、クラスメートの外国人留学生が、台北に遊びに行った時にガムを噛んでいて、そのまま何気なくMRTに乗車してしまったそうです。

彼女は台湾に来たばかりで、MRT乗車時に車内では飲食禁止だということは知っていたようですが、ガムを噛むことも禁止だとは知らなかったそうです。

そして、彼女は運悪く、MRT乗車中にガムを噛んでいることを駅員さんに見つけられてしまい、何と罰金の赤い色(ピンク)の紙を貰ってしまいました。

この時、台湾に来たばかりの留学生でも、台湾の事情を全く知らない外国人でも、知らなかったでは済まないこと知りました。もちろん観光旅行で来た外国人にも容赦なく罰金を科されますよ。

 

台湾のMRTでの禁止行為の法律規定と罰金は?

台湾では「大眾捷運法」という法律でMRTでの禁止行為と罰金が規定されています。その主な内容は、下記のような内容になっています。

主な禁止行為

  • 鉄道運行を妨害する行為全般
  • 募金行為
  • ビラを配ったり張ったりする行為
  • 商品を販売する行為
  • ペットを持ち込む行為
  • ガムやビンロウを噛む行為
  • 唾を吐く行為
  • ビンロウの唾液や噛んだカスを吐く行為
  • 紙くずやタバコを撒き散らす行為 など

罰則

  • 鉄道運行妨害行為:最高50,000元の罰金
  • その他の行為  :1,500元~7,500元の罰金

2006年には違反者で罰金を科された人は13,274人だったと報告されています。

現在、台中にはMRTが開通していません(建設中)が、高雄のMRTでは台北と同様に上記の法律が適用されます。

 

台湾と日本とではMRTの飲食禁止ルールが異なります!!

上記の違反のうち、日本人旅行客が思わずしてしまいそうな行為は、ガムを噛む行為ですね。飲食禁止とされていますので、実際にはガムだけではなく、お菓子を食べたり、飴を舐めたり、ジュースを飲んだりするのも違反になります。

日本では、電車車内での飲食は禁止されていますが、厳格に罰金を科されるようなことがないので、知らず知らずの内にガムを噛んでしまいそうですので注意しましょう。

それと、厳密に言うと、MRTの車内だけではなく、MRT駅周辺つまりMRT改札口の手前くらいに、上記の行為が禁止されているエリアになります。フロアーにそのような黄色の表示がされている駅もあります。もちろん、プラットフォームでも全面的に禁止されていますので、電車を待っている間にジュースを飲むのもNG。

2017年に32駅構内の改札口の外側では飲食を許可する規則の緩和がなされました。改札口を出ると直ぐのあたりの駅構内のフロアーに目立つように黄色のラインエリアが引かれていますので分かると思います。

知らなかったでは通用しない厳格な台湾MRTの飲食禁止ルールには十分気をつけましょう。ガムを噛みながらMRTの改札口を通っただけで、罰金5,000円くらい支払わなければいけなくなったら、台湾旅行が悪い思い出にしかなりませんからね。

 

MRTとは関係ありませんが、一般的な台湾の公共交通機関の車内の飲食ルールを簡単にまとめておきます。

  • 台湾高鉄:飲食可
  • 台湾鉄道:飲食可
  • 高速バス:飲食可
  • 市内バス:飲食禁止(ただし飲食している人もいます)

 

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コメント

  1. taka より:

    以前MRTの月台でペットボトルの水を思わず飲んでしまったことがあります。
    その時は見つからずに済みました。
    うっかりガムを噛んでいた時もありましたが、口を動かさないようにしていました。
    数年前の上海のMRT車内の注意書きでびっくりしたのは、車内で物乞い禁止、唾吐き禁止が有ったことです。最近はその注意書きは無くなった?ようです。

    • いいぞっ より:

      いつもコメントありがとうございます。
      私もMRTのホームで無意識の内にミネラルウォーターやのど飴を飲食してしまったことがあります。
      飲食した瞬間に気が付いて、慌ててしまいましたが…。

      MRTではないですが、台鉄車内の電光掲示板には今でも「車内での焼肉は禁止」という表示が出されます(笑)。
      今では、そのようなことをする人はいないと思いますが、昔はそんな時代もあったのかなと思います。

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