家族で台湾へ海外移住

日本人夫と台湾人妻が子供と一緒に家族で台湾へ海外移住をして台湾の現地情報をレポート

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未経験から日本語教師としてキャリアアップするルートマップ

      2017/06/22

日本語教師になる方法に続き、日本語教師を生涯の仕事とする場合、将来のキャリアを考えておくことは、後の教師人生での迷いや停滞という負の時期を乗り切るために重要です。

日本語教師に限らず、仕事でのキャリアを描く際には、まず最初にキャリアデザインをイメージすることから始めると、目標設定がしやすくなります。

例えば、大目標に対して、中期的な中目標を作ると、短期的な小目標をイメージしやすくなり、それならば、今は何をすべきなのか、が明確になるという、ごく典型的な目標設定シートの考え方です。

 

日本語教師としてのキャリアの目標を決めるべし

まずは、今現在の自分の希望や将来の理想として、どのような日本語教師を目指すのか、を決めておくことが最も重要なことでしょう。

つまり、最終的な日本語教師としての自分の理想形になります。例えば、日本語教師の理想像として、下記のようなイメージが考えられるかもしれません。

  • 民間スクール・日本語教室を運営する日本語教師
  • 教育機関種別は問わず海外で働き続ける日本語教師
  • 大学で研究をしながら大学教員として日本語を教える日本語教師
  • 専門分野(入門レベル、発音矯正など)のプロ教師としての日本語教師
  • 地域に根ざした在日外国人へ社会貢献をする日本語教師

もちろん、上記のような日本語教師の自分の理想像は、実際の現場で活動をし始めれば、次々に変わっていくものかもしれません。

例えば、将来的には大学で日本語教育の研究をしながら、外国人に日本語を教えたいというのであれば、出来るだけ早いうちに、大学院へ進学し必要な学位を取得しておく必要があります。

あるいは、海外で日本語を教えたい場合は、少なくても英語、あるいは該当する国の言語を習得しておく必要があります。そして、それはいつ頃までに達成しておく必要があるのか…。このように、上述したような大目標を決めることで、必然的に条件が絞り込まれ、中目標が決まってきます。

そうすれば、中目標が決まり、短期的には何をする必要があるのかが分かりますね。まずは、日本語教えるための舞台に立つ必要があります。その舞台に立つためには、現時点で、日本語教師として務める教育機関に就職する準備となります。

その準備とは、日本語教師になる方法で述べたような条件を満たす必要があります。その理由は、どの教育機関でも、検定試験合格、養成講座修了、大学の養成課程修了のいづれかを要求しているからです。

余談ですが、上記のような試験合格や講座修了をしているからと言って、教育現場では必要のない知識も多いのはココだけの話…。

 

民間スクール・日本語教室運営の日本語教師

国内外を問わず日本語教師としての教育現場を数年~十年以上経験した後、日本語を教える学校を設立する方も多くいます。実際には、日本国内よりも、日本企業が多く進出しているアジア諸国では、小さな日本語教室から始めて、少しずつ業務を拡大して、学校を設立するというパターンが多いです。

特に、私が住んでいる台湾では、日本語を学ぶ台湾人が多く、教育熱も高いため、それなりの需要があり、上手に運営をすれば、生徒が多く集まり、学校運営へと発展して、軌道に乗っている学校もチラホラ見受けられます。

将来、スクール運営を目指そうと考えている場合は、日本語教師としての資質よりも、営業力や人的管理能力が必要になります。その意味では、むしろ日本語教師の資質がなくても、教える人を募集して、学ぶ人を集客する能力が高く、教師と生徒を管理する能力が高ければ、スクール運営は出来てしまうかもしれません。

キャリアルート:日本語教師 → マネージャー → 学校設立

 

海外で働き続ける日本語教師を目指す

海外で日本語教師として活躍したい方は多いと思います。特に、若い方は、日本語教師を務めながら、英語やその国の言語を習得したいと考えている方も多いことでしょう。

海外へ出る前には、外国語の習得をある程度、身に付けておいた方がよいでしょう。そして、できれば、一度くらい、日本で民間スクールや日本語教室などで、日本語を教える経験を積んでから、海外へ向うべきでしょう。

外国語も中途半端、日本語教師としての経験もない、両方とも身に付けられていない状況で、海外で日本語教師として働き始めるというのは、かなり無謀な賭けになります。

どちらか一方が、想定していた以上に苦戦することになると、もう一方も足を引っ張られ、苦労するという底なし沼に嵌ることがあります。そして、どちらも、上手くいかず、最悪の結果になることを想定しましょう。

海外で日本語教師として働き続ける理想形は、ノマド的に数年毎に働く国を移動しながら、日本語を教えることで、世界中に友人が出来る…というものかもしれません。数年毎に旅をするように、世界各国を股に掛けながら、日本語教師を続けキャリアアップを目指すというとことでしょうか。

キャリアルート:日本で外国語習得&実務経験→海外で日本語教師(外国語UP)→海外で日本語教師

 

研究者+日本語教師を目指す方

日本語教師というよりも、日本語教育、日本語学、日本文学、日本文化などの専門分野の研究者と言ったほうがよいかもしれません。出来るだけ早めに、大学院へ進学して博士の学位を取得し、自分の専門分野の研究業績を積み重ねましょう。

常勤の大学教員は、専門分野だけの仕事をしていれば良さそうですね。ところが、実際には、大学運営などの学務に関する雑務が多かったりすると、民間企業のサラリーマンと変わらなかったり、研究業績の締め切りが迫っていたりすると、かなりのストレスになりそうです。

常に、自分の研究をし続けて、そのような研究を一生楽しめられる方でなければ、大学での日本語教師は務まらないでしょう。一方で、日本語教師の中では、待遇が圧倒的に高いのが大学教員です。

キャリアルート:大学院進学 → 博士学位取得 → 大学教員任用

 

専門分野のプロ日本語教師を目指す方

上記の大学教員として日本語教師を目指す方が研究のプロであれば、専門分野のプロとは、日本語教授の現場のプロ日本語教師と言ったところです。日本語教師を未経験から新たに目指すのであれば、プロ日本語教師を目指すべきだと思います。

専門分野はどのような切り口でも構わないと思います。できれば、学習層が多く需要が高そうな分野で、尚且つ一般的な日本語教師には難しそうな分野で一流になるのが一番でしょう。そうなれば、どの教育機関でも、どの国であろうとも、引っ張りダコになるのが必然でしょう。

どのような専門分野が考えられるでしょうか?

  • 入門学習者に、ひらがな・カタカナ・漢字を効率よく習得させるプロ
  • 初級学習者に、単語を効率よく学習させ、語彙を習得させるプロ
  • 中級学習者に、正確な表現を身に付けさせ、表現力を向上させるプロ
  • 上級学習者に、正確に多くの文章を書かせ習得させるプロ
  • 外国語訛りの日本語発音を劇的に矯正させることが出来るプロ

などなど、適当に挙げてみましたが、自分の専門としたい日本語教授分野を磨いていくことで、どこへ行っても使える日本語教授の技術を身に付けておくと、キャリアアップをする立場から、キャリアアップを手助けする立場になることでしょう。

キャリアルート:日本語教師(全般) → 日本語教師(専門) → 日本語教師のメンター(プロ)

 

地域貢献・社会貢献をする日本語教師

ブラジル人をはじめとした日系外国人が日本で生活するようになり、その在日日系外国人二世の一部が日本の社会に馴染めず、日本社会のアウトサイダーに押しやられているという報道を耳にしたことがあります。

このような政府や民間企業の手が回らないところで、活躍するのがNPO団体などの組織ですね。これは、国内だけではなく、海外でもNPO活動として、活躍されている日本語教師の方は多くいることでしょう。

このような立場で日本語教師をする方たちとは交流したことがないのですが、おそらく、日本語教師として活動以上に、地域相談員のような役割も果たしているのではないかと推測します。もっと極端な言い方をすれば、人助けのボランティア活動と言ってもよいケースが多々あることでしょう。

キャリアルート:地域ボランティア・外国語習得 → 日本語教師&相談員

 

若い方にお勧めしたい日本語教師のキャリアパス

日本語教師の求人情報を見ていると、現在は日本語教師が非常に不足しているということがよく分かります。それは、国内の教育機関だけではなく、海外の教育機関でも同様です。

特に、中国の大学では日本語教育熱が高いため、日本人の日本語教師が常に不足しているのではないかと思われます。そして、その応募条件を確認してみると、常勤教員であっても、特に地方の大学では、応募条件が緩く、大卒(学士)の学位があれば、外国語(中国語)が出来なくても問題ないとされています。

せっかく、日本語教師を目指すのであれば、日本で教えるだけではなく、海外でも日本語教師の実績を積めば、将来のキャリアアップに繋がるのではないかと思います。ましてや、日本の日本語スクールで学習する外国人の中では中国人が圧倒的に多いのが現状。

中国国内の日本語教育事情を知っておくことは、将来的に日本に戻って日本語教師をする際にも、中国人の習慣、考え方、教育事情など、大いに役立つことでしょう。ただし、中国の大学教員としての給料は、日本の所得と比べれば、非常に低くなります。(それでも中国の所得の違いを考慮すれば十分生活できるレベルの給料)

また、タイやベトナムなどの国でも、日本語教師の需要は高まっているように感じます。このような、必要とされている外国で、若い時に日本語教師の経験を積むというのは、将来に大きな資産となるように思います。

最後に、日本語教師として未経験の方が、キャリアアップを目指すのであれば、どのようなキャリアパスを歩めばよいかを考えてみます。まず、海外で日本語教師をするのであれば、大卒(学士)以上の学位は必要です。

もし、大卒でない方は、日本の民間スクールで日本語教師として働きながら、通信制の大学で学位取得を目指しましょう。
働きながら大卒資格や教員免許を取得したいあなたにオススメの通信制大学!

そして、2年~3年間程度、日本国内で日本語教師の実績を積んだ後、海外の教育機関への就職を目指したらどうでしょうか? この場合、海外の民間スクールではなく、海外の大学で日本語教師をした方が、その後のキャリアに繋がるように思います。そこで、狙い目なのが、中国の大学での常勤教員(専任講師)です。(あるいはタイの大学での常勤教員です。)

人によっては、海外での日本語教師のキャリアは、日本に戻ってきた時、プラスにはならずにマイナスになると考える方もいるかもしれません。そのような考え方も一理あると思いますが、漫然と日本語教師をしていれば、日本語教師としての実力は身に付かないでしょう。

ところが、上述したように、強い意志を持って、専門分野のプロ日本語教師を目指せば、どこで働いていても、どこへ行って(働く国がどこで)働いても、必要とされる日本語教師になることが出来ますよ!!

キャリアルート:日本語教師(国内) → 日本語教師(海外) → 日本語教師(海外/プロ) → 海外ノマド日本語教師(または日本で日本語教師)

 - 日本語教育

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