ピッキング作業の派遣・アルバイトの経験から分かった仕事内容の特徴と意外なメリット

私は台湾移住前、学生時代まで振り返ってみると様々な仕事を経験しました。サラリーマンとしての会社員時代を経て、会社を退職してから自営業を営んでいましたが、仕事があまり忙しくない時や経済的に厳しくなった時には、派遣労働やアルバイトをしたことも何度かあります。その中でも、特殊な仕事の一つに「ピッキング」という仕事をしたことがありました。

ピッキングと聞くと、空き巣や泥棒を想像してしまう方もいるかもしれませんが、ピッキングとは倉庫内作業の仕事の一種です。受注を受けた商品を倉庫内から箱に詰めてパッキングするまでの一部の仕事になります。具体的には、アマゾンなどで商品を購入した際などに、ダンボール箱やエア封筒などに梱包された商品が送られてきますが、それらの荷物は倉庫にストックしてある商品をピッキングすることから始まります。

 

ピッキング作業とはどのような仕事なのか?

私は生涯で1回しかピッキングの仕事を経験していませんが、私が働いた倉庫では、出荷指示書(受注商品伝票)に印刷された商品コードを基に、だだっ広い倉庫にストックしてある商品を文字通りピッキング(品出し)していくという作業です。この際、商品数が多い場合や商品が大きい場合などはカートやタイヤ付きの荷台を使ったりします。

そして、1枚の指示書には1個から数十個の商品名とコードが記載されており、その商品を集めた後は、別の検品スタッフがピッキングした商品が間違っていないかをチェックします。そして、ピッキングスタッフは、次の指示書を基に、その日その会社が受注した案件が終わるまでピッキングの作業をひたすら繰り返すことになります。

ちなみに、私が勤務した倉庫が扱っている商品は、基本的には、主に個人消費者向けの商品ではなく、企業様向けの商品でした。一般的には、BtoB(企業から企業)とBtoC(企業から消費者)の2つの商流がありますが、その企業では、主にBtoBのお客様向けの商品でしたので、一つの発注での商品数は比較的多いほうでした。

私が派遣された倉庫では個々の商品自体は重量があるものではないため、重いものを持ち上げたりするような肉体労働をすることはありませんでした。ただし、1週間に1回程度は受注が少ない日もありピッキング作業が定時前に終わってしまうことも偶にはありました。

そのような時には、男性スタッフに限り、倉庫内の1箱20kg程度のダンボール箱を積み上げたり下ろしたりするような、少しだけ体力がいる肉体労働を週に1時間程度する時もありました。

 

ピッキング作業の特徴とメリット・デメリット

朝から夕方まで、午前中に1回と午後にも1回15分程度の休憩はありますが、仕事中はひたすら倉庫内を歩き回り、商品を掻き集めてくるという単調な作業が続きます。ところが、工場内のライン作業とは異なり、同じ場所にじっとして仕事をしているわけではないため、意外にも無機質な時間を過ごすという感覚はありませんでした。

それよりむしろ、最初の2週間程度はピッキングをする際にロケーション、つまり、どの商品が、どこにあるのか、を把握するのに四苦八苦しました。指示書に記載されている商品コードを見て、倉庫内の棚番号を探して、さらに棚段を探し、その棚から一致する商品を探していくという流れで「宝探しゲーム」のような側面もありました。

ピッキングの作業も半年以上続けていれば、商品番号を見た瞬間に、その商品の倉庫内ロケーションが分かり、どの辺りにストックしてあり、どのような形状の商品なのか、は見当が付くようになるのでしょうが、ピッキングの作業を始めて2週間くらいは全く戦力にもならず、これらの作業に慣れるまでは1ヶ月程度は掛かりました。

また、上記のように基本的には、仕事中は倉庫内を1人で歩き回る作業になりますので、ピッキング作業のスタッフに関しては人間関係で悩まされることは、ほとんどありませんでした。人と接することがあるとすれば、フォークリフトを使用しなければ、ピッキング出来ないような場所にストックしてある商品を正社員の方に頼むことぐらいでした。

また、私が勤務した季節は8月中旬から11月頃までの期間でしたので、最も暑い時期と寒くなり始める2つの時期を経験したことになります。当然ですが、倉庫内は全く冷房設備などはありませんでしたので、8月から9月末頃までは、とんでもない暑さで、仕事中はひたすら汗が噴出してきて止まりません。この時、生まれて初めて、Tシャツを脱いで汗を絞るということを経験しました。

そのため、倉庫内には冷蔵庫が設置されており、スポーツドリンクや給水器がありました。半強制的に休憩ごとに水分補給をするように指示されるくらい、倉庫内は温度が高く過酷な職場環境でした。そして、初出勤日に、私はある事を確信しました。そのある事とは・・・「ダイエット」です。

 

夏期の倉庫内ピッキング作業は半強制的にダイエットになる!

初めての勤務日に、ベテラン社員さんに冗談で、「ダイエットには、もってこいの仕事ですね!」と言ったところ、完全同意してくれました。ベテランスタッフは作業も早く、ピッキング中も効率的な作業をするために速く歩くため、繁忙期は1日で20km以上は歩くと言っていました。丸一日、温室の中で止めどなく出る汗と格闘しながら、20km歩き続ければ、カロリー消費も相当なものになります。

最も暑い時期の8月から9月くらいまでの間は、1日に数リットルのスポーツドリンクや水をがぶ飲みしていましたが、それらの水分補給は汗として排出されてしまうため、意外にも一度も尿意を感じたことがありませんでした。そして、ピッキングスタッフで肥満体型の人が一人もいなかったのは、ピッキング作業でのカロリー消費の現実を物語っているようでした。

私は、このピッキング作業の仕事を派遣労働という形の契約で3ヶ月間働きました。そして、私の体重はなんと3ヶ月で10kgの減量にもなりました。つまり、お金を貰いながら、3ヶ月で10kgのダイエットに成功したことになります。もちろん、身体を動かすという意味での活動量が多いため、食事は普段よりも多めに食べていました。それでも、この仕事を始めて、1ヶ月が経過した頃からドッカンドッカン見事に体重が落ちて行きました。

 

まとめ

お仕事の概要

  • 仕事内容:倉庫内ピッキング作業
  • 契約形態:派遣労働
  • 勤務期間:3ヶ月間(8月中旬~11月中旬)
  • 派遣時給:1,250円(交通費の支給なし)

ピッキング作業の仕事の特徴

  • 1日中歩き続ける程度の体力が必要
  • 肉体労働や重労働はほとんどなし
  • 夏期は倉庫内にエアコンがなく暑い
  • 水分補給の為の休憩あり
  • 職場の人間関係を気にしなくてもよい
  • 結果的にダイエットになった

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実は、私はピッキング作業という仕事をするために派遣会社に登録したわけではありませんでした。2ヶ月か3ヶ月程度の短期間で働くことが出来る仕事であれば、重労働や肉体労働以外であれば、どのような仕事でもOKでした。そんな中、その当時、自宅からも勤務可能で希望期間で働くことが出来る職種が、たまたま倉庫内ピッキング作業だったというわけです。

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