売れ筋No1のダイソン掃除機は台湾でいくら?日本で爆買いする理由

日本で売れ筋No.1のダイソンの掃除機の価格は、日本と台湾ではどれくらい異なると思いますか?

今回は、ダイソンの掃除機を事例にして、台湾人が日本へ観光旅行に来て、大型家電ショップで家電商品を爆買いする理由を解き明かそうと思います。

 

ダイソンとは?ダイソン製商品の製造国はどこ?

日本ではダイソンと言えば、掃除機のイメージが非常に強く、そのブランドは日本社会に定着しています。同じように、台湾でもダイソンは有名です。そこで、改めてダイソンという会社は、どのような会社なのか、振り返っておこうと思います。

・英国に本拠を置く電気機器メーカー
・サイクロン式掃除機を初めて開発・製造した会社
・2015年に日本に新規参入
製造国はマレーシアにある
(主にウィキペディアより抜粋)

 

日本と台湾のダイソン製掃除機の価格差はいくら?

上記の通り、ダイソンの掃除機はマレーシアの生産工場で製造されています。そのため、日本で販売されている掃除機も、台湾で販売されている掃除機も、どちらもマレーシアから輸入販売されています。つまり、日本でも台湾でも同じ商品が販売されているということになります。

価格を比較するにあたり、同じ商品での比較をする必要があります。そのため、価格ドットコムで、売り筋商品No.1の最も人気がある「Dyson V6 Motorhead SV07」という機番の商品で比較してみることにしました。日本で売れ筋商品は、やはり台湾でも人気があり、案の定、momo購物網でも同製品が販売されていました。

dyson_japan

それでは、日本と台湾の両国での、ダイソン製掃除機の販売価格はいくらぐらいでしょうか?
まず、日本での価格は、一般的に時価表示されると考えられる価格.comさんの平均価格と最安値価格を参考にしてみようと思います。一方、台湾での価格は、台湾では最も有名なネットモールと思われるmomo購物網さんの価格を基準として参考にしてみようと思います。

価格.com :48,000円(平均価格) / 35,500円(最安値)
momo購物 :18,900元(62,700円)

dyson_japan_price
dyson_taiwan_price

平均価格を基準に考えると、14,700円の価格差が発生していることが分かります。そして、最安値を基準に考えると、27,200円の価格差が発生しています。つまり、台湾よりも日本で購入する方が、14,700円から27,200円も安く買うことが出来るということです。

上記の価格には消費税込みの価格となっていますので、外国人は非課税で商品を購入できます。そのため、8%分の消費税を考慮すると、台湾人は日本では、更に安く購入することが出来ることになります。

価格.com :44,400円(平均価格) / 32,800円(最安値)
momo購物 :18,900元(62,700円)

その価格差は、18,300円から29,900円となり、かなり安く購入できてしまいます。日本で最安値で購入すれば、もはや2台分購入することも可能かもしれません。ただし、台湾人が日本で家電商品を購入した場合、台湾入国時に台湾の消費税分(5%)を納税する必要があるかもしれませんが、空港で支払っている姿を見かけたことがないですね。

 

家電製品の価格が高いのは台湾社会の特徴

上記は、ダイソン製の掃除機のほんの一例になりますが、その他にも日本メーカーの炊飯器やヘアードライヤーなども台湾では人気があり、日本と台湾では価格差が大きいものです。

一般的に、台湾では日本を含めた外国メーカーの家電製品は、日本で購入するよりも、値段はかなり高く設定されています。それらの家電製品の製造国が日本ではなく、マレーシアやタイなどの第三国であっても、外国メーカーの商品は価格が高くなります。

なぜ、これ程まで日本と台湾では家電製品の価格が異なるのでしょうか?
未だに、その理由はよく分かりませんが、自動車やユニクロの商品でも同じことが言えますが、台湾人は付加価値が高いモノに関しては、需要が高いため価格も高く設定されています。

≫≫ 台湾ユニクロと日本ユニクロの同一商品での価格比較

そして、中古車に見られるように10年物の中古車でも価格が下がらないのが台湾の社会の特徴です。上記の価格差が関税に起因するものだったとしても、日本と台湾では、それ程まで関税率が異なるとも思えませんので、関税が大きな要因ではないと思います。

 

台湾人が日本への旅行で爆買いする理由

もう、結論を言う必要がないと思いますが、台湾人が日本へ旅行に来て、そのついでに爆買いをする理由は、特に日本メーカーをはじめとした外国メーカーの家電製品は、日本で購入した方がはるかに安く購入できるからです。

家電製品に限らず、医薬品や健康食品などに関しても、日本メーカーの商品は非常に人気があり、台湾で購入すると2倍から3倍以上するモノも多いです。これらの商品を買い求めるため、台湾人(中国人や韓国人も)はマツモトキヨシなどのドラッグストアで爆買いするわけです。

現在は、為替の円安傾向も一服していますが、円安がピークだった時は、知恵を働かせて、キーマンとなる(役)人に動いてもらえば(笑)、ちょっとしたスモールビジネスも出来そうな状況だったことは間違いありません。若干、円高傾向になる現在でも、個人レベルで頭を働かせば、小銭を稼ぐことが出来そうですが、ビジネスをしようとすれば、関税や輸送コストなどが絡んできますので、どうでしょうか?

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