台湾の日常生活雑貨なら日本ブランドを盾にダイソーが断トツな理由

台湾で日常雑貨を購入するのならばダイソーが最も最適なお店です。今回は日本人目線から見た、100円ショップ・ダイソーの台湾での魅力と、日常雑貨を台湾で購入するのであればダイソーが鉄板だったという理由をレポートします。

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台湾での初めてのダイソー経験とその感想

初めてダイソー(中国語:日本大創百貨)を利用した時のことを思い起こすと、日本から台湾へ移住してきた時に名刺入れを日本から持ってこなかったようで、急きょ名刺入れが必要になったため利用しました。初めて利用したダイソーは、台鐵台中駅前のKFCがあるビルのB1にある店舗です。この店舗は私が台湾で見たダイソーの中では比較的小さなお店でした。
実は台中駅の裏側に太魯閣購買中心というショッピングモールがあり、そのビルの中には販売スペースがかなり広いダイソーの店舗がテナントとして入っています。もう、このダイソーに行けば日常生活雑貨の全てが集められるほどの大きさです。そのため、調子に乗ってあれもこれもとたくさん買ってしまうと、家の中の物が全てダイソーの商品で埋め尽くされてしまいそうな勢いです。(笑)

 

台湾のダイソーとユニクロの販売戦略の違いと共通点

こう考えると、ユニクロの服を購入しすぎて、頭から足の先まで全てユニクロ商品になってしまうのとよく似ています。ところが、ダイソーとユニクロでは扱う商品は日本でも台湾でも同じですが、価格設定で少しばかり違いがあります。

ダイソーの場合は、日本での価格設定は100円(税抜)または108円(税込)ですが、台湾では39元(税込)です。ただし、一部の食品やお菓子などは49元の商品もあります。ところが、ユニクロの場合は、下記の記事にも書きましたが、同じ商品であっても高価格戦略で台湾での商品価格は日本での商品価格の1.75倍程度です。
台湾ユニクロと日本ユニクロの同一商品での価格比較
一方で、ダイソーの台湾での商品価格は日本でのものと比べると1.37倍程度です。

それにお店に入った感覚での違いは、ユニクロとダイソー共に、日本では少しカジュアルな安っぽいイメージを受けますが、台湾ではユニクロもダイソーも日本ブランドを前面に出してスペシャル感を半端なく感じます。

 

台湾では生活日用雑貨を購入するのならダイソーが断トツの理由

それでは本題に入りますが、なぜ日本人目線では台湾での日常生活雑貨を購入する時にはダイソーが鉄板なのか?

一言で言えば、「価格、品質、デザイン、品揃え」これら全てのバランスが絶妙だからだと思います。逆に言えば、日本人目線で台湾の雑貨店を観察すると、これらのバランスがあまりにも酷いことになっているとも言えます。私の知る限り、台湾人の方は日用雑貨品を購入する場合は、「五金行」と呼ばれる小型ホームセンター、あるいは多くのものが10元で購入できる10元ショップなどのようなお店で購入しているようです。

ところが、五金行は小物などの品揃えが少ない上にデザインが乏しく、10元ショップのようなお店で販売されている商品は更にデザインは酷く、安かろう悪かろうで、あまりにも品質が粗雑で使い物になるような商品はごく僅かです。

台湾にも無印良品が進出しており、こちらも台湾ではよく知られた生活日用雑貨などを扱っているお店ですが、ダイソーと比較すると少し商品価格が高めです。そのため、消費者目線からは気軽にたくさん購入するという感覚ではなく、庶民にとっては少し背伸びをして購入する場合に利用することが多いのかなと思います。品質はダイソーよりも少し高いものを扱っているかもしれないですが、商品価格も少し高くなるようです。このちょっとした価格差が消費者心理に大きく響きます。

 

日本ブランドは品質管理とメーカー・販売企業の上に築かれたもの!?

やはり、ある程度の品質が確保されていて、価格も比較的安く、デザインも豊富で問題なく、多くの商品が一度に購入できる品揃えという見方をすれば、ダイソーが飛び抜けていると感じます。かつて、私は日本ではダイソーの商品は100均ショップの使い捨て商品という比較的低レベルのイメージを持っていたのですが、海外で生活してみると日本企業の品質管理を通した中国製商品が断トツで魅力的だと感じることがよくあります。

それは、同じ中国製であっても、日本の企業が品質管理をしたものか、台湾の企業が品質管理をしたものかにより、日本ブランドが醸成されているように感じます。もはや、日本ブランドとは日本製であることではなく、日本企業という消費者の一つの評価が品質管理をする企業と販売企業(あるいはメーカー名)という2つのベクトルの先に位置しているものになりつつあることを強く感じます。

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