異文化交流では相手が先で自分が後のコミュニケーションとは?

海外に移住した場合の現地の方との交流テクニックについてのレポートです。台湾に移住することになった場合、台湾での生活が長くなればなるほど、現地の台湾人の方との交流が増えてきます。

その際に日本人が犯しやすい私の失敗談と成功談を織り交ぜて具体的にご紹介します。あくまで私の主観的な経験に基づいた話しですので、その点を踏まえてご参考にしてみて下さい。

 

大学での国際交流についての理論は海外で有効!?

台湾人と日本人あるいは台湾と日本は、文化的には非常に似ていると言われています。

ところが、実際に台湾で生活してみると、言葉も文化も異なるため国民性という点では相容れない点が多いと実感しています。

そんな中、台湾の方との異文化交流を円滑にするにはどのようにしたらよいか、と考えたことがありました。

かつて、私は学生時代に、国際関係に関する科目で、国際交流をするためには自国のことを知らなければ、海外では通用しないと教えられ、日本の歴史、社会、政治などに関する知識が必須だと説かれたことがありました。

理論的には御もっともな理屈で、海外で外国人の方と接する場合には日本人である以上、日本に関する知識が多ければ多いほど、海外の方へ日本のことを紹介でき、異文化交流が進みそうです。

 

自国自慢ばかりをする日本人の落とし穴

ところが、少し視点を換えてみると、海外には日本に関心がある方と日本には全く関心がない方がいるのも事実です。

例えば、日本に対する関心が高い人に対して、日本に関するあらゆることを紹介すれば、グイグイと相手を引き込み、より交流が深まることは当然です。

ところが、日本には全く関心がない方に、日本に関することをいくら紹介しても、相手の心には何も響かず、むしろ相手を退屈にするだけの時間となってしまいます。

かつて、私は台湾の方に対して、日本に関するお国自慢を一方的にして、相手の方を退屈にしてしまった経験があります。

特に台湾は歴史的に日本とのつながりが深いため、大部分の方は日本への関心が高いと思い込み、日本の紹介をしたのですが、その時は台湾の方の反応は、「へ~」ではなく「ふ~ん」でした。

それもそのはず、自分自慢ばかりしている台湾人の話は退屈に感じますからね。

 

郷に入れば郷に従え、相手国絶賛のコミュニケーション法則

あなたが海外に行った時に、その国の方から日本語で話されたら、どう感じますか?
はじめて外国人と一緒に食事をしたときに突然、日本語で「めっちゃ美味い!」と言われたら、どう思いますか?

一気に心理的距離が縮まるという経験をしたことがないでしょうか。まさに、ここに海外の現地で経験する異文化交流の最大の武器になる秘密が隠されていると思います。

外国人が海外で現地の国の言葉で話しかけると、その国の方は非常に親近感をもって接してくれるようになります。

また、その国の一般的なことを少しだけでも相手に話してみると、話しが盛り上がり、中国語があまり上手ではなくても台湾人の方とコミュニケーションが促されることが多くあります。

更に言えば、相手の国やその国の特徴的な文化や社会などのことを少しだけでも褒めてあげると一気にその国の人との心理的距離は縮まり友人関係に発展することが多いです。

 

海外で有効な「相手が先で自分が後」のコミュニケーション手法

海外での異文化コミュニケーションの有効な手段のファーストステップは、相手国を褒め上げることだと実感しています。

日本に関心がない人は台湾には多くいるかもしれませんが、自国である台湾に関心がない台湾人はいないと思います。

そのため、日本人が台湾人とのコミュニケーションで使う手段は、日本のことを話して日本自慢をするのではなく、台湾のことや台湾人の特徴を褒めてあげることの方が確率的に圧倒的に効果的だということになります。

何事も相手がいて自分がいる、相手が先で自分が後という謙虚な気持ちを持っていると異文化コミュニケーションもスムーズに進むかもしれません。

電車やバスに乗車するときにも、降りる人が先で乗る人が後という順序がありますからね。

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