台湾の忘年会文化「尾牙」と忘年会シーズン

台湾の忘年会に関する慣習を台湾現地からレポートします。

日本でも年末ともなれば、毎週のように忘年会ラッシュになりますね。

台湾でも同様に、旧正月が近づくにつれて、あちらこちらで忘年会が行われます。

 

台湾の忘年会の「尾牙」はいつするの?

台湾では年末年始は日本とは異なり、歴は西暦ではなく旧暦になりますので、忘年会の時期も毎年変わります。旧暦のお正月(春節)は、1月下旬から2月上旬くらいになることが多く、旧暦のお正月の2週間前くらいが忘年会のシーズンになります。

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例えば、ある年の旧正月が2月19日であれば、大晦日にあたる日が2月18日となり、2月には入ると忘年会ラッシュになったりします。一般的には、忘年会と言えば勤務している会社で開催されるイベントになりますが、会社以外でも忘年会をしたりします。

例えば、台湾では宗教的な組織に所属している方が多く、そのような団体の忘年会や、交流会のような地域団体のような組織の忘年会などです。そのため、会社以外でも顔が広い方は毎週のように忘年会に出席することになります。

台湾では忘年会を中国語で「尾牙」(Wěi yá)と言います。日本の忘年会と異なる点は、台湾の忘年会では家族も参加することが多いです。そのため、会社の忘年会でも奥さんや子供を連れて来たりします。

日本と同じ点は、忘年会で最も盛り上がる時間は、抽選会やビンゴゲームなどをして楽しむことでしょうか。そして、そのような最も盛り上がる時間が過ぎると、忘年会の締めの言葉もなく、気が向いた時間にそれぞれが帰宅する感じになることが多いです。

 

台湾の忘年会はどんな感じ?

台湾の忘年会はどのようなものでしょうか?

私の知る限り、台湾ではどのような人が集まるか、どのような組織による忘年会かにより、アルコールがあったりなかったりします。

おおむね、男性だけが集まって忘年会をするような時には、お酒が入り酒盛りになることが多いです。家族や友人・知人・恋人などを伴って行われる忘年会は、お酒が入らない忘年会になることが多いようです。

最近では、日本と同様に台湾でも飲酒運転の取り締まりや罰則が厳しくなっているため、あまりお酒が入った宴会は少なくなっているように感じます。

日本の忘年会のように、お酒を飲んで良い気分になって、同僚や上司と二次会に突入するようなこともなく、2時間~3時間程度で、楽しく食事をして帰宅するのが台湾スタイルの忘年会です。

忘年会に限らず、大勢が集まるイベントでは、日本では開始時間も終了時間もキッチリ決まったスケジュールで始まり、始まりと終わりにはお偉いさんなどが一言挨拶をして、乾杯の音頭がありますね。

台湾では時間になったら何となく始まり、それぞれのテーブルでお酒を飲んだり、料理のリザーブが始まり、終わりも締めがないことが多く、自由に帰宅するスタイルが多いです。

台湾の会社関係の忘年会では紅包と呼ばれる赤い封筒にお金を入れて、従業員に臨時ボーナス的に渡したりします。あるいは、くじ引きなどでゲームをして、賞金として渡したりします。業績が良い会社は従業員にたくさんのお金でもてなします。

 

日本語教室の忘年会に参加して来ました!

先日、そんな私も忘年会に招かれたので参加してきました。1週間に一回だけお手伝いしている日本語教室での忘年会でした。全員で20名以上の生徒さんとその家族や友人が参加していました。

夕方から始まった忘年会は、夜9時頃にはお開きになりました。台湾では忘年会のような宴会は、何時から何時までというきっちりとした時間で始まり、何時で終了という習慣がありません。

そのため、集まった人から食べたり飲んだりおしゃべりしたりして、何となく始まっているという場合がほとんどです。

そして、終わる時も用事のある人から1人2人と抜けていき、人数が少なくなってきたところで、料理をみんなで持ち帰るという流れになります。

今回は、日本語教室で日本語を学んでいる方ばかりでしたので、日本語のレベルごとにグループを作り、彼らが日本の曲を歌ってくれました。みんなとても楽しそうに、上手な歌を歌っていました。(下の画像中央の4人が歌を披露中)

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写真の中央にあるのが、メイン料理となったお鍋料理です。その他にも、カレーライス、照り焼きチキンなどの肉料理、ピザ、ぜんざい、カステラやゼリーなどのデザート、各種飲料(アルコールはなし)などがありました。

結局、ほとんど食べきれずに多くの料理は分担してみんなで持ち帰ることになりました。私は、カレーライスとお鍋料理の具をたくさん持ち帰らせていただきました。料理もおいしく、本当に楽しい忘年会でした。

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