台湾の小学校(國小)の6つの特徴と校内の雰囲気と通知表

台湾の小学校の6つの特徴を台湾現地からレポートします。

台湾の小学校は、日本と同様に公立小学校と私立小学校があります。公立小学校は、國民小学校と呼称され、略して「國小」と言っています。

国民小学校は、日本と同様に学区ごとに市内の各地域に点在しているが、日本よりも小学校の数は非常に多く、車で数分以内の場所に、何校もあります。

また、日本と異なる特徴と併せて、台湾の小学校の図書館の様子と成績通知表も、少しだけ見せちゃいます。

 

それでは、日本の小学校と台湾の小学校を比較して、台湾の小学校に.特徴的な点を挙げてみます。

  1. プールがない
  2. 運動場のグラウンドは土ではない
  3. 警備員が門に常駐している
  4. 校内に南国フルーツがいっぱい
  5. 放課後のグラウンドは誰でも利用可能
  6. 親が送り迎えをする

 

プールがない

台湾の小学校にはプールがありません。そのため当然ですが、水泳の指導もありません。

日本では夏になると、必ず体育の時間は水泳の練習をしますが、台湾では学校で水泳を練習することはありません。そのため、台湾人の方は泳ぐことができない人が多いです。

 

運動場のグラウンドは土ではない

台湾の小学校のグラウンドはゴムのような素材のオールウェザートラック仕様となっています。全ての小学校がそのような仕様になっているかどうかは未確認ですが、自分が台湾に来てから見た小学校の運動場はすべてオールウェザートラックが完備していました。

台湾の気候は、日本とは異なり、雨が降ることが多い季節がありますので、グラウンドが土ではないのかなと思います。ゴム素材のオールウェザーグラウンドであれば、雨が降った直後でも運動場を利用することができます。

(実際には、降雨時でも使用できるようですが、さすがに雨の中運動することはないでしょう。)日本の小学校でよく見る土や砂の運動場が懐かしく感じます。

 

警備員が門に常駐している

台湾の小学校では、校門で警備員が常駐しています。校門横には、警備員室が設置されていて、怪しい人が構内に入ってこないように目を光らせています。

実際には、毎日、顔を合わせている父兄の方ばかりのため、登下校の時に警備をしているだけのようにも思います。

後述しますが、台湾の小学校では両親などが子どもの登下校で車やバイクで送り迎えするので、安全確保のためにも警備員が必要なのかもしれません。台湾では、小学校だけではなく、多くの学校で警備員が常駐しています。

 

校内に南国フルーツがいっぱい

学校内には様々な南国フルーツの木が植えられていたりします。台湾は亜熱帯気候のため、日本とは植物の植生が異なります。そのため、民家の軒先や街角などに南国フルーツの果実が結実していたりすることも多くあります。そして、そのような南国の雰囲気に満ち溢れた光景は、小学校の中でも同様です。

先日、何気なく小学校の校庭を散歩していた時に、大きな樹があり樹の下にはいくつかの実のようなものがたくさん散乱していました。遠くから見ると下のような画像のように、特に何の変哲もない樹です。

IMAG2341

 

これは何の樹か分かりますか?
もう少し近づいてみてみましょう。

IMAG2340

右側に1つだけ、何かの実が結実しています。そして、左側の方を見ると更にいくつか結実しています。

 

まだ、分かり難いかもしれませんので、もう1枚分かりやすい画像を挙げてみます。

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これでどうでしょうか?
よく見ると、樹の上のほうには無数の果実が結実しています。(画像では陰に隠れて見え難いですが…)更にもう1枚乗せてみましょう。

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もうお分かりだと思いますが、これはマンゴーの樹でした。まだ、果実の大きさは青くて小さいですが、もう少し大きくなり熟せば、甘く美味しいマンゴーが食べられます。なんと、台湾の小学校の校庭にはマンゴーの樹が植えられており、マンゴーが結実していました。

後から画像を見て気が付いたのですが、下記に画像の左側の方をよく見てください。

IMAG2342

これは何の樹でしょうか?このブログでも何度か紹介しているパパイヤの幼木です。台湾の小学校には南国フルーツの樹を至るところで見かけられます。以前、このブログでも紹介しましたが、その他にもバナナの樹が植えてあり、結実している光景を見たこともあります。

以前にも紹介したことがあるかもしれませんが、ハイビスカスの花が綺麗に咲いていることもよくあります。

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また、校庭は10メートル以上はあろうかという背丈の高い椰子の樹で囲まれています。はじめて台湾の小学校を訪れた日本人には、校庭の風景はあまりにもトロピカルで南国の雰囲気で溢れているため、南国植物園のようにも感じます。

 

放課後のグラウンドは誰でも利用可能

台湾では、放課後から夕方の陽が沈む頃まで、父兄の方以外でも近隣の住民が、小学校に出入りできるようです。

グラウンドでジョギングやウォーキングをしたり、バスケットボールなどの運動をしたりして、市民の憩いの場となっています。

警備員が常駐しているため、子どもたちに危害を加えるような怪しい人は学校へは入ってこないのかもしれません。

 

親が送り迎えをする

台湾の学校では、両親かおじいちゃんやおばあちゃんなどの親族の方が、車やバイクで送り迎えをするのが一般的です。

学校から自宅までの距離が近い場合は、1人で登下校しているような児童もたまに見かけますが、ほとんどの子供は親と一緒に登下校します。親の出勤時間に合わせて登校して、親の退勤時間に合わせて下校すると言う子が非常に多いようです。

そのため、夕方頃には、ローカル食堂などで親子で簡単な食事をしている光景をよく見かけます。このような状況を目にするたびに、台湾は外食文化の発達した国であり、その背景に両親が共働き家庭が多い社会だということを実感します。

 

以上が、日本の小学校ではあまり見かけない、台湾の小学校でよく目にする6つの特徴です。その他に、もう一つ気になることは、教師と保護者の関係が、フレンドリーで親密過ぎるという話は下記記事をご覧ください。

台湾の学校の先生と保護者との関係が親密過ぎる!?
台湾の学校の先生とご父兄(児童の保護者)の関係が、日本ではありえない関係になっているというレポートです。我が家では子供1人を小学校へ通学、もう1人を幼稚園に通園させています。台湾人の妻は、日本ではPTAに相当する保護者の会にしばしば参加して...

 

台湾の小学校の図書館はどんな雰囲気か画像で紹介

台湾の図書館について画像を交えて紹介します。

パソコン設備

座席はおおよそ100席弱の比較的小さな図書館です。蔵書数も図書館の中を見回しただけですが、それほど多くなく、比較的コンパクトで小規模な方だと思います。

図書館内にはパソコンが10台ほど設置してあり、子供たちは自由に利用すること(児童ごとにアカウントあり)ができるようになっており、図書館内の本を調べたりすることができるようになっているようです。

パソコンでいつでも検索などが出来るようになっています。

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書籍の区分は「自然科学」と歴史などの「語文」

台湾の小学校の図書館の本ですが、2つに大きく区分すると、「自然」科学に関するエリアと「語文」と呼ばれる歴史や昔の物語に関する本が中心のエリアがあります。

図書室の中央付近には、机と椅子が並べられていて、自由に閲覧できるようになっています。

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図書館内には英語の書籍もあります

台湾では小学校1年生から必須科目ではないのですが英語の授業があるため、英語の絵本も充実しています。

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台湾の公立小学校の成績通知表

台湾の小学校(國小)の成績通知表はどんな感じなのか?
台湾の公立小学校は、「國民小学校」と呼ばれており、通称では「國小」と呼称されています。私立小学校の成績通知表は少し異なることもあるかもしれませんが、公立小学校の場合は、どの学校も概ね同じだと思います。

 

台湾の公立小学校の成績通知表を公開

台湾の公立小学校の成績通知表を初公開します。表には学校名が記載されていますので、たぶん公立小学校でも表面のデザインやレイアウトなどは、それぞれの学校で異なるのだと思います。

imag1955.jpg

そして、裏面に科目毎の成績評価と先生からのコメントなどが記載されています。

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台湾の小学校(2年生の場合)の科目は以下の7科目です。

・国語(北京語)
・郷土語文(台湾語)
・数学
・生活
・体育(健康)
・総合活動
・弾性(英語)(※)

(※)弾性過程とは、各クラス自由に科目設定できる科目のようでして、長男のクラスは英語を教えてもらっているようです。

それぞれの科目の成績は5段階で以下のように評価されています。

・優(90~100点)
・甲(80~89点)
・乙(70~79点)
・丙(60~69点)
・丁(60点未満)

小学校2年生の長男の1学期の成績は、甲と優でした。

 

長男が台湾の小学校2年生を修了|1年間の成長

1年生の時は文字を書くことや読むことについては、クラスの皆について行けていないようで、国語はもとより数学も文字があまり読めないために計算ができないようでした。

そのため、成績評価はあまり思わしくなかったようです。

seiseki1.jpg

少しずつ文字を読むことや書くことに慣れてきたため、自宅での宿題もスムーズにできるようになり始めました。

小学校低学年の児童に成績云々を語ってもあまり意味がないことですが、私としては画像右上の欠席日数がゼロあるいは1日だけだったというのが、非常に嬉しいです。元気で健康に成長してくれることが第一です。

 

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コメント

  1. tomo より:

    ほんのつぶやきですが、日本は本当に逆転が難しい社会です。
    特に大企業に勤める人は、辞めない限りは、その身分は信用があり、
    高い給与が有り、悪く言えば、偉そうにしています。

    その傍らで、その会社の子会社採用となった場合、まるで、召使のように、
    身分の違いがあります。給与は安い、労働時間は長い、退職金は少ない。

    大企業ほど、コンプライアンスを重視するからです。

    同じ仕事をして、成果も、同じが、優秀なのに、なぜ、子会社の方は
    このような身分のまま、据え置かれるのでしょうか?

    真に不合理です。
                                           以上

  2. いいぞっ より:

    コメントありがとうございます。
    駐在員や現地採用と言う立場で海外で働いたことはないですが、日本本社と現地企業の関係、駐在員と現地採用社員の関係などは、日本の親会社と子会社の関係をよく象徴しています。

    > ほんのつぶやきですが、日本は本当に逆転が難しい社会です。
    > 特に大企業に勤める人は、辞めない限りは、その身分は信用があり、
    > 高い給与が有り、悪く言えば、偉そうにしています。
    >
    > その傍らで、その会社の子会社採用となった場合、まるで、召使のように、
    > 身分の違いがあります。給与は安い、労働時間は長い、退職金は少ない。
    >
    > 大企業ほど、コンプライアンスを重視するからです。
    >
    > 同じ仕事をして、成果も、同じが、優秀なのに、なぜ、子会社の方は
    > このような身分のまま、据え置かれるのでしょうか?
    >
    > 真に不合理です。
    >                                        以上

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