台湾の自賠責保険と任意保険の保険費用と補償金額

台湾の自動車保険(自賠責保険と任意保険)についてのご紹介です。

台湾で自動車を運転する時には、日本と同様に自動車保険に加入することになります。

その自動車保険の種類も日本と同様に、自賠責保険(強制責任險)と任意保険(任意第三人責任險)の2種類があります。

自動車保険の更新にあたり、AIG(美亞産業保險)から保険更新通知書が届けられましたので、簡単に台湾の自動車保険の制度と保険費用、保障金額をまとめておきます。

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まず、台湾の自動車保険の制度ですが、日本の保険制度とは少しだけ異なる点があります。

自賠責保険
日本:条件付無過失責任
台湾:無過失責任

任意保険
日本:条件付無過失責任
台湾:過失責任

上記の保険の補償制度の違いを簡単に説明すると、台湾の自賠責保険の場合は、加害者と被害者の関係では、被害者に過失があってもなくても、加害者が無条件で責任を負うことになります。

その一方で、台湾の任意保険では、被害者に過失が認められる時には、その過失責任を考慮されるということになります。

つまり、台湾の自賠責保険では、弱者である被害者の保護が重視される一方で、任意保険では加害者と被害者の過失関係も考慮されるため、日本の任意保険の方が被害者の保護が手厚くなっています。

それでは、今回は私が支払う自賠責保険の保険費用について、送られてきた更新通知書には、1年間で1099元と記載されていました。

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つまり、台湾の自賠責保険は、日本円で4000円程度ですので、日本の自賠責保険と単純比較すると保険費用は安くなっています。

自賠責保険の対象車については以下の通りです。
・自家用車
・5人乗り
・排気量2000cc
・等級1

日本では任意保険にしか見られない等級が、台湾では自賠責保険でも等級があり、保険費用にも関係しているのかもしれません。

そして、この自賠責保険の補償内容は非常にシンプルです。

・1人当たりの障害医療補償額の上限額:200,000元
・1人当たりの後遺症・死亡補償の上限額:2,000,000元

今回は任意保険には加入しませんでしたが、保険会社から案内された補償額と保険費用の一例を載せておきます。

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補償上限額は、1千万元で、年間の保険費用は7,161元と記載されています。

こちらは補償内容によっても保険費用が変わってきますが、日本のインターネット上で契約できる自動車保険と比較すると補償金額およびGDPや物価などを考慮すると、少し高く感じます。

自賠責保険だけの場合は1,099元、自賠責保険と任意保険の両方加入の場合は、8,260元となります。

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以前下記の記事でも少し触れていますが、具体的な保険費用と補償内容には触れていませんでした。
台湾で自動車を乗るための自動車保険と自動車税(購読者企画7)

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