台湾で大学教員になるため応募から採用決定までの道筋|必要書類

台湾での大学教員に採用されるまでの道程についてご紹介します。

台湾に来て一年も経過していない時期に、知人の紹介で、台湾にある某大学(A大学)の日本語学科で日本語教師を募集しているという話を聞いたことが事の始まりです。

人づての話であったため、応募するに当たり最低限の条件を満たしていることを確認して、必要書類を整えて、応募したのだが...結果は?

 

その当時(2013年春)は、日本語学科の主任をされている教授に直接会って、その先生から直々に日本語科目の担当をしてもらいますという返事を頂きました。

ところが、採用に関する結果は、私には日本語教育に携わった経験が全くなく、自分の専門分野も日本語教育とは全く関係がないということが主な理由で、不採用の通知を受け取りました。

その後、1年が経過して、人づてに再度、A大学の教授から連絡をいただき、A大学の別の学部が日本語科目を担当できる人材を探しているとの情報をいただきました。

ところが、一度不採用になって断られた大学に再度トライする事に関して、気持ちの整理がつきませんでしたが、人づてにいただいた話ですので、話だけでも聞きに行きました。

 

そして、直接会って話をする内に、担当する科目の説明を受けて、その科目で使われる予定のテキストを渡されてしまいました。

そうこうしている内に、至急シラバスとカリキュラムを作成してくださいとの要請を受け、あまりにも急な展開に困惑するばかりです。

それらの作成に1日だけ時間をいただいて、大雑把なシラバスとカリキュラムを書いた、その時のことを思い出します。

そして、一般的に企業に就職するときに必要な書類(履歴書、職務経歴書、身分証明書など)も同時に提出しました。

 

それから、2ヶ月以上も連絡がなかったため、その大学からは以前と同様に、また採用されないのだろうと思っていた矢先、A大学の学部事務所担当者から採用にあたり必要な書類を早急に提出するようにとの連絡を受けました。(新学期開始約1ヶ月前)

 

その後、A大学が指定した期限までに以下のような必要書類を提出しました。

  • 聘簽(招聘のための個人情報)
  • 最高学位の学位証書のコピーとその翻訳
  • 居留証のコピー
  • パスポートのコピー
  • 配偶者の戸籍謄本

そして、その後1ヶ月程度連絡がなかったため、またもや不採用の流れかなと思った矢先、突如、学部事務所の担当者から連絡がありました。(新学期開始1週間前)

 

その内容は、この土壇場になって、学位証書の認証が必要だという連絡を受けました。

よく考えてみると、学位証書の認証は、台北駐日経済文化代表処というところでしか出来ない文件認証と言われるものです。

新学期開始1週間前にこのような認証が必要だと伝えられても、もう間に合いません!

 

とは言っても、何もしなければ何も始まらないため、間に合わないけれど、やむを得ず手続きを進めることにしました。

まず、実家にある学位証書を両親に頼んで倉庫から探してもらいました。

そして、日本にいる知人に代理人になってもらうように依頼して、その代理人へ以下の書類を郵送しました。

  • 学位証書(日本の実家から)
  • 学位証書のコピー(台湾から)
  • パスポートとそのコピー(台湾から)
  • 委任状(台湾から)

そして、すべての書類を代理人のところに集めた後、上記代表処に手続きに行ってもらいました。

実は、この土壇場で認証が必要だということの連絡を受けたことにA大学側の言い分と事実関係に過誤があったため、一悶着ありました。

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